4月28日 名目日本の主権が回復した日
 実質はどうか

米国により、更にむしりとられる体制が整った日、ということで、凶日にするというのなら、筋は通ります。

昭和27年4月28日午後10時30分に「日本国との平和条約」が発効した。ここで戦争状態(つまり連合軍による占領)が終結し、日本国の主権が回復したと、通常言われることが多い。しかし、あくまでこれは、「名目」に過ぎない。
同時に、日米安全保障条約により、米国軍が、引き続き駐留(?)しているのだから、「実質」的には、占領状態は継続しており、首根っこをギューと押さえられた状況は何ら変わっていない、とみるのが、正常な頭脳を持っている大人の常識であるべきである。そして、日米地位協定により、「アメリカが親分、日本が子分、子分は何にも逆らえない」のだから、日本の保守派の一部で、この4月28日を「主権回復の日」だとして、祝日化の動きがあるようだが、全く噴飯ものの話である。この状態を指して、私は、日本人のクルクルパー状態と以前から言っているのである。明日29日は、昭和の日。ただし、「A級戦犯」28被告に起訴状が手渡された日であることも記憶しておきたい。5月3日に極東軍事裁判開廷。内7名の方は、昭和23年12月23日午前零時1分より、絞首刑に処せられたのだ。