古よりの男女の関係

 国産みにあたり柱をまわって双方
誉め言葉を掛け合う。
 そして女神から声を掛け、男神も
それに続き声を掛ける。
 しかしながら出来た子は「蛭子」
であったことから、天の神に相談す
ると男神から声を掛けねば、ならな
いとのこと。
 そして国産みが始まる。
 「神話は男女差別をしている」とい
う人もいるようだが、例えば花は、オ
シベよりメシベが先に出来ると育た
ないそうだ。鳥もまた、雄からアピー
ルするように男神から声を掛けるの
は、自然の摂理である。また、このよ
うに男から声をかけて行く法則が、こ
れによって確立された。